2008年秋
夏の間、鮎釣り三昧だった夫だったが
夏が終わる頃になると、少しづつ体調が悪くなった。
相変わらず、胃の切除手術の際
しばらくの間、お腹の中にたまった血液などを
排出するためのドレンがささっていた場所の
しこりは毎日のように気にしていた。
「なんだか、大きくなってような気がするんだよなぁ~」
「だって、お医者様は異常なしって言うんでしょ?」
「そうなんだけど、そこの傷跡の回りのほうまで
堅くなってきてる気がするんだよ」
「そんなに気になるのに
どうして検診の時に強引に診てもらわないの?」
「・・・・・」
そんなやりとりも多かった。
9月も仕事と飲み会に追われていて
ほとんど家で食事をしなかった。
「みんなが痩せたって言うんだよね」
「まったく、家で全然食事もしないで
飲んでばかりいて痩せたなんて・・・
それで私がロクな食事与えてないみたいに
思われたんじゃたまんないよ」
そんな会話をしながら9月21日(日)は
姪っ子の結婚式でスピーチもして
みんなを笑わせていた。
夫は、あまり話す事が得意ではなかったのだが
いつから、こんなふうに人前で
スピーチができるようになったのか・・・
役職のせいでもあると思うのだが
自分の知らない夫の一面だった
そういえば会社での夫の事はほとんど知らない。
職場結婚ではあっても
仕事をしている時に一緒だった事はなかった。
私が支店で、夫が営業所であったために
交流会のようなところでしか会ったことがなかった。
なんだか、夫が仕事でスピーチをしている姿と重なって
不思議な気持ちだった。
9月29日(月)13時20分からCT検査。
10月3日(金)14時から、結果・・・異常なし。
夫は、さすがに医師に体調の悪さを訴えた。
昔から下痢気味であったのに、ずっと便秘が続いていた。
あまり経験のなかった事だったので
手術をして体調が変わったのかと最初は思っていたが
この頃になると、それも不快の度合いが限界だった。
しこりの事も話したが、医師は、やはり診る事もなく
「便秘しているなら、下剤を出しておきましょう」
と言い、下剤が出た。
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