« 連絡 | トップページ | 子供達と »

2012年1月26日 (木)

不安

私は車の中であちこちに連絡しながら
レオパレスに着き入院の準備をした。

前年の夏くらいまでは何回か入院もしたので
いつでも入院できるようになっていたのだが
ここへきて、物は揃っていても
それを集めるのには時間がかかってしまった。

それでも急いで用意をして
病院へ戻った。
夫のところへ行くと夫は案外元気だった。

「参っちゃったよ・・・
隣のじぃさんが、ずっとしゃべってるんだ」

と、言って少しうんざりした様子だった。

なんでも、緩和ケア病棟と自宅とを
行ったり来たりしているらしかった。

私が着くと又話しかけてきて
「夕べこそは死ぬかと思ったら
まだ大丈夫だった。
明日あたりは帰れるかな?」

などと言っていた。

私は、ここへ来て何をしてもらっているのだろう?
と、思ったりもしたのだが
まだ治療ができるだけの患者さんなのだろうか?
とも、思ってみた。

そんな話を聞けば夫としたら
自分も出たり入ったりするのだろうか?
と、思ったらしくて
自分は何日くらいここにいるのだろう?
と、独り言のようにつぶやいていた。

夫は会社へ連絡して
先は未定ではあるのだが
何日か休む事になる
と、連絡したようだった。

私が病院に着くと看護師さんがきて
医師からの話があるとの事だった。
夫には
「ちょっと行ってくるね」
と、言って部屋を出た。

医師の話を聞く部屋へ行くと
休みだったはずのS医師がいた。
たまたま出てくる時間だったのか
夫のために来てくれたのかはわからないが
ありがたかった。

処置をしてくれた医師から連絡を受けた話と
今の状況、これからの事を説明してくれた。
部屋から出ると看護師さんが
緩和ケア病棟を案内してくれた。

入院している人と家族が
いつでも一緒にいられたり
家族が食事を作ったりもできるような
設備も整っていた。

部屋に戻ると夫は
一層不安そうな顔をして私を見て
「遅かったけど何の話だったん?
と、聞いてきた。

「この病棟の設備を説明してもらってたんだよ」
と、言うと
「随分遅かったじゃない?
俺、良くないんじゃないのか?」

と、突っ込んできた。

「そうじゃないよ
家族が泊まったりする部屋の使い方とか
台所とかもあるから
食器とか調理器具の使い方や
規則なんかの説明を受けてたんだよ

と、切り返したが
夫の恐怖心が手に取るように解って苦しかった。

そして、S医師は夫のところへも来てくれた。
夫に体調を質問し
「とりあえず、今は腹水を抜いて様子をみましょう」
と言うと、夫は
「いつ頃退院できますか?
会社、そんなに長くは休めないので・・・」

と、医師に聞いた。

私と医師は思わず目を合わせた。
医師は
「とにかく、今は治す事を優先しましょう」
と、言って部屋を出て行った。

ブログランキングに参加しています!
クリックしてくれたら嬉しいなぁ・・・

↓↓↓
にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村

【送料無料】いのちに寄り添う。

【送料無料】いのちに寄り添う。
価格:1,512円(税込、送料別)

|

« 連絡 | トップページ | 子供達と »

ガン・・・闘病記」カテゴリの記事

コメント

旦那さんも こんな 状況に 置かれ 気持ちは 不安で きっと いっぱいだったんで しょうね 仕事とか いつまでとか… 心中では 具体的な 日数とか 言って もらえたら 自分は そんな 酷くは ない 終わりぢゃあ ないんだと いう事を 確かめたかった 質問だったのかも しれませんね きっと 全てに おいて 前向きな 人だからこそ 悲観的に ならないで いたんだと 思いますよ

投稿: まーめど | 2012年1月29日 (日) 09時28分

まーめどさん
夫は、いろいろな事に敏感になっていました。
私の行動をじっと見ていて
医師は私に何か伝えたんじゃないか?
自分の容体は悪いんじゃないか?
って、とても気にしていました。
私も、話をそらせながら
少しでも夫を楽しませるような事を言って
明るくふるまうのが精一杯でした。

投稿: ステッピー | 2012年1月30日 (月) 21時32分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 不安:

« 連絡 | トップページ | 子供達と »